電子書籍出版から1ヶ月経ったので、経験をまとめてみる。

ライターの雑文 ライティング稼業

先日電子書籍を出版しました。

タイトルは「みんなが幸せになれる沖縄三線の世界」。ここ5年ほどギタリストとして関わった、とてもおもしろかった沖縄音楽や三線の世界を本にしたものです。

Webライティングを始めて半年程度で電子書籍を出版したのには理由と狙いがあったのですが、狙い通りだったもの、狙いを超えてきたもの、狙いに届かなかったもの色々あったので、備忘録とこれから電子書籍を出版したい人に向けて記事にしておこうと思います。

結論から言うと、「電子書籍出版はメチャクチャコスパが高い」ということ。

趣味で出すのも良いでしょうし、特に個人事業主や経営者は1冊出しておくと結構いろいろ得すると思います。

  • 電子書籍出版で良かったこと
  • 意外と伸びなかったAmazon流入売上

まだ読んでない人は↓から是非!!

電子書籍出版で良かったこと

電子書籍 出版

さて、良かったことの話の前に、僕が狙っていたことを挙げておくと、

・ライターとしての名刺に(箔付け)
・Kindle本の検索キーワードで三線が緩かった→1位を狙いに行った。

が大きいところです。

ライターとしての名刺に(箔付け)

Webライティングの仕事は最近副業として注目されていますが、その多くは1文字○円という仕事で、「金持ち父さん貧乏父さん」で言うところの「ラットレース」型の仕事なわけです。書かなきゃ収入は途絶えるわけですから。

理想的には印税収入、いわゆるストック収入にしたいわけなので、そこを目指すには自分のメディアか書籍を作る必要があります。とはいえいきなり無名のWebライターが電子書籍を出版したところで、そうは売れませんし、アテにできるほどの印税にはならないことはわかっていました。

で、電子書籍で箔をつける→文字単価を上げる→電子書籍を出版したい人の出版代行をしてあげる。という仕事として育てていこうと思ったわけです。

世の中自伝なんかも含めて本を出したい人って結構いるのですが、手間もお金もかかるし文章を書くスキルも必要です。インタビューをして文章を書くいわゆる「聞き書き」を含めてKindle本出版までワンストップで受けてしまおうかなと。

Kindleの印税は最大70%と普通の書籍の7倍になるので、印税をシェアする形でもストック収入化できると見込んだわけです。そうです、他人のふんどしで相撲を取るスタイルですね(笑)

Amazon、Kindle本の検索キーワードで三線が緩かった→1位を狙いに行った。

とは言え、Webマーケテティング的な側面も抑えておく必要があるのでテーマは考えました。

僕が素で書きやすいテーマと言えば、ギター、音楽、英語、海外在住などですが、その辺のキーワードではライバルが多すぎるし、レベルも驚くほど高く太刀打ちできません。

そんななか「三線」というキーワードがKindle本の中ではとても緩かったこと、ここ5年間結構ガッツリ「ギタリストとして」関わってきたというユニークな経験があることからこのテーマを選んで、結果的には2~3日目に狙い通り「三線」の検索結果で1位を取りました。今も1位です。「沖縄」でも5位まで上がったのですが、これはすぐに落ちましたね(笑)

何はともあれ、「検索結果で1位を取る」という経験と「それに伴う販売数を見る」という経験ができたわけです。

さて、この章の本題である、電子書籍出版で良かったことに入っていきましょう。

電子書籍を出版してみて感じたメリット

まずは箇条書きにしていきますので、興味あるところだけ読んでいただけても良いのかなと。

・圧倒的な錯覚資産効果
・構成力を含めた文章力が上がる
・仕事が入るようになる

圧倒的な錯覚資産効果

これは「箔付け」という意味で想定をしていたのですが、予想を遥かに上回る反応を頂いていて驚いています。

誰が相手でも、

「電子書籍出したんですよ~」

という話をしたときの反応は一様にポジティブで大きいものです。

電子書籍は技術的な構造から言えば「長いブログ」なのですが(HTMLとCSSでできてます 笑)、電子とは言え「書籍」という体をなしていることから一定の尊敬の対象になるようです。これは個人事業主や経営者にとっては結構嬉しいポイントです。

また、「書籍」という形式であることから長文でも読んでもらいやすい。たとえば経営者が新入社員に訓示や理念を伝えるのに文章を発表したとしても、せいぜい1~2千文字でしょう。長い話は嫌われますし。

このブログのような記事でも5千文字あたりが読み切ってもらう限界です。ところが電子書籍は最低でも1万、僕が出した本は2万文字ちょっとです。

それでも心優しい友人たちからは読了と感想の連絡が届きますし、Kindle Unlimitedで読まれた分に関しては「実際に読まれたページ数」を計測できるので、意外と読んでくれているという実感があります。

ブログの記事で2万文字だと「クソ長い」ですが、書籍で2万文字だと一般的なページ数換算で60ページと少しなので、「読みやすく薄い本」という認識になります。

新入社員に向けて挨拶文を書くくらいなら、企業理念や仕事へのこだわりを全部詰め込んだ電子書籍を用意しておいて、それを社員に読んでもらえばいいわけです。

電子書籍の価格は自由に設定できるので、入社式の日だけ無料にして全員にダウンロードさせれば社員サイドにコストも掛かりません。

ちょっと脱線しましたが、電子書籍は出版にかかる手間や技術的なハードルに比較して、とても高い錯覚資産として動いてくれます。これは予想を超えるメリットでした、という話。

構成力を含めた文章力が上がる

これは当たり前ですが、ちょっと「文章力の質」が違います。

僕が普段受注しているライティングワークの文字数の中央値は3千文字前後。2万文字の本を書くなら単純にその記事を6~7本かけばいいわけですから、仕事量としては全然余裕です。その気になれば1日でかけます。

ところが実際やってみると、別々のテーマの記事を5本書くのと、1つのテーマで2万文字書くのとでは全く違うアタマの使い方になることがわかりました。

当たり前ですが、全体の構成を意識して書かないと重複や矛盾が生まれるので、わけわからない文章になってしまいます。

この辺は執筆開始時点から意識していて、マインドマップで構成を作ってから着手したのですが、それでも行ったり来たり、構成を直したりしながらになってしまって結構な2度手間が発生しました。

というか、実際に一度まるごと書き直しています(笑)

この辺の構成力を含めた文章力が上がるのはライターに限らず社会人なら誰でも有用なスキルになるでしょう。

仕事が入るようになる

電子書籍を出版すると「○○の著者」という肩書をプロフィールに入れることができます。

錯覚資産の話に繋がりますが、明らかに箔がついたのはクライアントからのオファーが増えたことで実感することができました。

Wenライティングを始める場合多くの人はランサーズなどのクラウドソーシング上で仕事の募集に対して応募するわけですが、実績がついてくるとクライアント側からのオファーが舞い込むようになります。

このオファーの質と単価が明らかに上がりました。

クラウドソーシングは手軽な反面玉石混交なので、少し割高でも質の高い記事を求める人に訴求できるのでしょう。

幸い目の前の生活費に困っているわけではないのでクライアントワークは絞っていますが、全力でコミットすればランサーズのライティングワークだけで食える水準までは行けそうなきがしています。

Kindle書籍を出版するのは無料でもできるので、ライティングの仕事を増やしたい人にとっては良い看板になってくれるでしょう。

意外と伸びなかったAmazon流入売上

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とはいいつつ、世の中良いことばかりじゃないのが常。ここでは「思ったよりうまく行かなかった」点として、Amazonからの売上についてお話します。

Kindleは全部Amazonから買うわけですが、ここでの意味は「知らない人がAmazonで見つけて買ってくれた」です。

前述の通り、心優しい友人たちが結構買ってくれたので「一冊も売れない」という憂き目は回避しましたが、問題はAmazon流入での販売です。

紙の本と違って手売りし歩くことができないので、Amazonから売れないと知り合いに行き渡ったらそこで終わりです。そのために検索結果で1位をとれそうなテーマを選び、そして1位を実際にとったのですが、

結果的にAmazonからはほとんど売れない

ということがわかりました。

ま、無名のライターが簡単に1位をとれるキーワードなので当たり前といえば当たり前ですが、検索される数量自体が少ないのでしょう。これは予想していたことですが、三線のメインユーザー層とKindleのユーザー層が重なっている部分が小さいので、そりゃまあ売れないよなと。

これが、プログラミングについての本で検索1位を取れれば全く別の話になりますが、競争もその分激しいので、その辺はトレードオフになります。

ただ、電子書籍のメリットとして、「永遠に売り場に残り続ける」ことがあります。物理的に場所を取らないので、取り下げない限り10年後でも20年後でも検索すれば買うことができます。

例えばNHKの朝ドラで「ちゅらさん」のような沖縄や三線が主役になるドラマでも流行ったら、もしくはKindleがもっと普及してお年寄りでも使うようになったら、とかそういったタイミングでまた売れだすという期待を持てるのも電子書籍の良いところです。

まとめ

ギター 三線 電子書籍

そんなわけで結構赤裸々に話してみましたがいかがでしたでしょうか。

ライターには圧倒的におすすめというか、もはや必須と言っても良いのが電子書籍の出版です。

これはミュージシャンや俳優さんの卵にも言えることですが、意外と「名刺を持っていない」人が多いのに驚かされます。芸事でお金をもらおうとするならば、「僕はこんな演奏をします!」というような動画なり音源を名刺として常に持っていないと話になりません。

ライターの場合はこの記事のようにブログでも構いませんが、この錯覚資産効果を考えるとブログ+電子書籍1冊は最低限の名刺と言っても良いかも。

本文にある通り個人事業主や経営者の方にとってもぴったりでしょう。

今回は表紙デザインを友人のプロにお友達価格でやってもらったので、コストゼロとは行きませんでしたが、その辺りも自分でやってしまえばゼロ円での出版も可能です。

Kindle Unlimitedの対象にしておけば実質無料で読んでもらうこともできますし、実質無料なのに印税も入ってきます。

ほぼコストゼロでこれだけの効果が得られる電子書籍出版、オススメです。

僕がインタビューして出版までしますので、興味がある方は是非twitterにでもご連絡ください(^^)

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