コロナで事業が吹っ飛び、中国駐在ポジションに再就職したアラフォーおじさんの隔離レポートです。
華南エリアでは日本人に人気の友和ホテルでの隔離です。隔離中の暇つぶしに書いていきますので、この時点では何がどうなるかわかりません。
どうなることやら(笑)
基礎知識がある方には不要な情報も含みますので、目次から必要っぽいところだけ読んでいただければ幸いです。
そもそもホテル隔離とは?
世界的に見れば日本もまぁまぁ厳しいコロナ対策を続けていますが、中国はレベルが違います。2022年11月の時点で入国後、5日間のホテル隔離プラス3日間の自宅隔離が必要。この間は禁酒禁煙、ほぼ毎日PCR検査です。
これには疑問の声が国内外から出ていますが、この辺の事情についてはNRIの記事がわかりやすいです。確かに中国政府も舵取りが難しいだろうなぁと納得できる内容なので、お暇なら一読の価値ありかなと。
参考記事:なぜ中国はゼロコロナ政策を止めないのか
そんなわけで僕も5日間+3日間の隔離対象なわけですが、赴任ということもあり自宅の準備ができていないので8日間まるごとホテル待機です。この間ホテルから一歩も出られません。
とはいえ一時期は3週間とかだったので、コロナの弱毒化に伴って、ずいぶん楽になったというのが正しい表現でしょう。
ホテルはどうやって決まるのか。
元来、隔離ホテルは完全なるガチャだったそうです。中華料理しか出てこないローカルホテルならまだ良い方で、住宅などの施設を無理やり隔離施設にした場合もあるそう。
この場合は寒いとか、虫が入ってくるとか、食事が食べられたもんじゃないとか、日本語でも色々記事が出てきます。一般的な日本人にはかなりタフな環境と言えるでしょう。というか、中国人でも耐えられず文句の嵐になることも。
日系の企業努力により、希望したホテルに入れる場合も。
そんななか、JALとの提携で優先的に入れるようにしてくれているのが今回お世話になっている「友和ホテル」です。
実際に入ってみてわかりましたが、かなりトリッキーで裏技っぽい運用です。「バタついてる」とか文句っぽい声もネット上では聞こえますが、なかなかすごいことをやってるなぁという印象。
広州友和ホテル隔離レポート Day #0
いよいよ出発です。隔離は合計8日間ですが、移動日はカウントされませんので、Day 0ってことになります。
僕は中国を含む海外3カ国に住んだことがあり、海外出張もしょっちゅう行っていたので空港は慣れたもんです。が、やはりコロナ対策で必要な手続きもありますので、3時間以上前に羽田空港に入りました。
結果一番乗りでチェックインすることになってしまいましたが、まぁ朝から焦るよりは良いでしょう。
手続き関係は基本WeChatという中国版のLINEとも言えるアプリで行います。一貫して重要なアプリですので事前準備が必要です。
- 日本にいる間にアカウント開設しておく。
- 中国についてからネットに接続できる環境(ローミング、ポケットWIFIなど)
を準備しておくようにしましょう。特に初めて中国に来る場合は事前にアプリを使って慣れておくと良いと思います。
飛行機に乗るまでも、WeChatで用意していたQRコードを見せたり体温を測られたり。コロナ渦での中国渡航でしか味わえない経験をしながら飛行機に。
すると登場直前に機内食を渡されました。

中身は水、カツサンド、お菓子、ウェットティッシュ。
感染防止ってことなんでしょうが、正直感染防止を言い訳にしたコストダウンでしょうね。飲み物のサービスもなかったし、JALも厳しいんだろうなぁと。
個人的には機内でのビールが最後になると思っていたので、ちょっとがっかり(笑)
機内はサービスが無いだけで至って普通。真ん中の4列シートの通路側でしたが、ガラガラでその4席には僕だけ。ゆっくり移動することができました。
広州白雲空港に到着。こっからが大変。
そんなこんなで到着。しばらく待たされて、機械で健康チェック用の登録。パスポートを読ませるだけですが手こずっている人多数。パスポートを読ませるとQRコード付きのシールが出てくるので、それをパスポートの裏側に張って次へ。
体温を測って、恐怖のPCR検査。日本で検査はしましたが鼻の検査だったので、喉の検査は初めてでドキドキしていました。が、予想よりは軽く、ちょっとオエオエした程度でクリア。
いよいよホテル行きのバスへ
ここからホテル入室までがキモです。友和ホテルは予約してありますが、確実に入れる保証はありません。ランダムにホテルに行く複数のバスから、友和ホテルに行くバスのナンバーがWeChatで連絡が入ります。
それに乗らなきゃいけないのですが、
- ホテル前で数時間待機する場合もあるので、トイレに行っておかなくてはいけない。
- バスが寒い場合があるので上着は手元
- 出国前に、引っ越し荷物のための書類をゲットしなきゃいけない。
と、普通の出国とは違う要素があります。で、3で見事に引っかかりました。
「別送品申告書」という書類を税関に提出して、控えをもらわないと後に送る荷物が受け取れないのです。
ところがそのカウンターに誰もいない(笑)20分くらいタイムロスしました。友和ホテル行きのバスはある意味早いもの勝ちなので焦りました。
なんとかクリアしてバスにも無事乗車。友和ホテル前に到着してから、
1.5時間以上待ちました(笑)
話は事前に聞いていたのですが、不安でしたね。いざ部屋に入れたときはホッとして疲れがドッと出ました。間違いなく過去イチで大変な移動でした。
また、空港やホテルで荷物に消毒液をかけられまくります。流石に体やリュックは勘弁してもらえますが、スーツケースその他は消毒液にまみれるので、イヤならビニール袋で覆うなどの処置をしておくと吉。

部屋はキレイで快適です。疲れ切ってあんま写真撮ってませんが、ググればいっぱい出てくるのでそちらをご参照ください(笑)
会社や友人に連絡をしたり、隔離上で必要な手続きをしてシャワーへ。広州は11月でも蒸し暑いので、ドロドロです。シャンプー系のアメニティは一揃いしているので、女性はともかくおっさんには十分。色々持ってきましたが、ホテルで使うことは無いかもしれません。
記念すべき最初の隔離メシは中華弁当。翌日からは和食も選べますが、到着日の夕食は全員中華になっているようです。受け渡しも当然対面ではなく、部屋の外の椅子においてくれたらノックをしてくれます。自分で取る方式ですね。
食事はすべて宿泊費(680元)とは別で、夕食は65元。1元=20円とすれば一泊13,600円と1,300円。ホテルだし、部屋のグレードからして高くはありませんが、中国の物価も上がったし、日本の円も弱くなったなあという感想。僕が前回いた10年前は1元=12.5円でしたから、為替だけで60%UP。

中華風の肉野菜炒め、よくわからないサラダ、高菜の漬物、味噌汁(真ん中)のディナー。ご飯は日本の短粒種とは違う中国米だと思います。(後日追記:ご飯のクオリティはこれが一番低かったです。種類も変わったと思う。理由は不明ですが、普通に食べられるクオリティは維持されていました。)
僕は12年前から中国で2年間駐在してました。
うわぁ中国の弁当ってこんなんやったなぁ!
という懐かしさもあり、美味しく食べられました。
すごく美味しいというわけではありませんが、全然イケます。とりあえずひと安心。
なんせ午前3時おきだったので眠かったのですぐ寝ました。隣の部屋?から大声が聞こえたのでイヤホン突っ込んで就寝。中国人の声がでかいのは文化と歴史ゆえです。赤ちゃんの鳴き声同様こちら側で対応するようにするのが吉。
ネット環境としては、
- ホテルWIFI不安定
- VPN(UCSS)は普通につながる
- テレビ電話には厳しい
- ホテルの回線が厳しいのは多分日本のテレビがネット経由だから
- LANケーブル端子があるいからEthernetケーブル持ってくるのもありかも
ま、贅沢は言えませんね。(後日追記:やはり友和ホテルのWIFIしょぼいです。テレビ電話やワールドカップ観戦は中国のSIMの4Gで対応しました。)
広州友和ホテル隔離レポート Day #1
目覚めてようやく隔離1日目です。到着日はカウント外なので。
3時とかに目覚めちゃったので、スマホゲームなどをしてから二度寝。朝ごはんの到着ノックで起床。30元の朝ごはんはサンドイッチです。

あんま美味しくないし、朝早いので今後はパスすることに決定(笑)そもそも朝ごはんはあまり食べないので^^;
飯食ったら生活環境の構築です。今後8日間の24時間を過ごす部屋だから環境構築が重要。趣味でも勉強でも暇つぶしのネタは沢山ある方が良いでしょう。僕の場合はまず音楽なので、

作業環境を作りました(笑)
どうせヒマなので、このあとギター演奏動画でも撮ろうかと思っています。このブログ執筆も同じく貴重な暇つぶしネタです。
色々やって昼食。初めての和食弁当です。

鯖の塩焼き弁当55元(1,100円)。普通に食べられますが、米が多く、おかずが少ない。味噌汁が美味しくないのでここでふりかけと、フリーズドライの味噌汁を投入しました。
今回大量の食品を持ち込んでいます。海外慣れはしていますが、友和ホテルに入れない場合や、最悪PCR陽性出たときのことを考えての準備です。が、ちょっとやりすぎたかなあと(笑)

千円近くするレトルトカレーとか、日本でも食べないものまで持ち込んでます(笑)これだけでもしばらくは生存できそうです。(後日談:レトルトカレーは高いのより、ボンカレーのほうが旨いっすw)
友和ホテルは電子レンジを借りられるのと、電気ケトルがあるので結構調理可能です。僕はパスタとインスタントラーメンのレンジ調理用容器をダイソーで買ってきました。湯せんも行けるので、レトルト系もOK。パスタも好きなディチェコを500g持ってきてます。
昼食後思いついてルームサービスを注文。追加の水とコーラ(5元=100円)を注文。メニューになかったけど炭酸水と氷も買えるそうなのでオーダー。残念ながら炭酸水は品切れでしたが、氷は買えました。

これで12元=240円なので、なかなか高級品ですがこの際どうでも良いですね(笑)
夕食は中華弁当(65元=1,300円)。これがあたりでした。

昨日の弁当よりだいぶ美味しかったので、チェックイン当日は作るのも大変なのかもしれません。チキンスープ含め全部美味しかったです。
広州友和ホテル隔離レポート Day #2
朝寝坊しようと思って朝食は頼まなかったのですが、バッチリ起床。おなか空いたので持ってきたスープやらお菓子で朝食。普段大酒飲みなのですが、ホテル隔離中は禁酒。肝臓が元気なせいかやたら目覚めが良いので、明日からは朝食を頼みます(笑)
中国のトイレ問題
さて、中国といえばトイレです。むしろ世界では「日本といえばトイレ」と思われているフシがあるほど日本のトイレは優秀です。一方中国のトイレは過酷です。結構キレイなところでも紙が流せなかったり。友和ホテルは確認したところ流しても大丈夫とのことなので、一安心。ウォッシュレットは無いですけどね(笑)
しかし2日目にして飽きてきました(笑)暇つぶしの材料は用意してきましたが、人間極限まで暇だと何をやる気もなくなります。漫画読んでも疲れるし、ギターを弾く気にもならない。困ったもんです。
そうこうしているうちにお昼ごはん。和食弁当です。微妙だったのでボンカレーを使いました(笑)中華弁当のほうがクオリティ高いのかもしれません。まぁ当たり前といえば当たり前ですが(笑)

ボンカレー久しぶりに食べましたが美味しかったです(笑)
このあたりから特にすることがなく、ギターを弾いたり、Kindleで漫画を読んだり、ゴロゴロしたり。でも夜はワールドカップです。
部屋のネットTVは日本の番組見られますが、回線が不安定で止まりまくるのでサッカー観戦は厳しそう。なので、VPN経由でAbemaでみます。
お供の夕飯はうなぎの蒲焼弁当。

まさか隔離中にうなぎを食うとは思わなかった。少ないけど、ふつうに美味しいです。
ワールドカップは敗戦。隔離中にテンション上がるかと期待してましたが、まぁワールドカップは甘くないですねやっぱ。
あ、良い忘れてましたが友和ホテルの部屋には時計がないです。PCR検査や体温測定などで意外と時間が気になるので、目覚ましくらい持ってきても良いかも。

僕は持ってきた時計の中で最も軽いチープカシオをつけて生活してます。本当につけてることを忘れるくらい軽い。1,300円とかで買えるのでおすすめ。
洗濯などをして就寝。隔離中なのでホテルで洗濯はしてくれません。シャワー室にバケツと、洗面所に手洗い用の洗濯洗剤があるのでそれで。
しかし脱水も手でやるしか無いので全然乾きません。2晩は見ておいたほうが良いかも。暇なので苦にはならない(笑)
広州友和ホテル隔離レポート Day #3
いや〜完全にやることが無いです。お酒を飲まないので体だけが健康になっていくという・・・
朝ごはんは、フォーと牛肉の炒めもの。

ベトナムで食べたフォーとは随分違いますが、まぁまずくはないです。

ホテルで頼んでみたコーラを飲んで見る。が、まずい!
コーラって各国味が違うのですが、「日本での味の作り込みが一番大変だった。」というコカ・コーラ社の逸話があるほど日本のコーラは旨い。まぁ贅沢言えませんが。
ちなみに日清のカップヌードルも世界中にありますが、日本のが一番旨いです。タイのトムヤムヌードルは美味しかったけど、日本のレギュラーメニュー化しましたよね。グルメ大国は幸せですが、海外に出るとストレスのもとになるので悩ましい。イギリス人なんて世界中どこ行ってもメシうまそうで羨ましいです(笑)
しかし人間極限まで暇だと気力がなくなりますね。これお酒飲めたらアル中になっちゃう気がするので、禁酒は正解なのかもしれない。
お昼は唐揚げベントー。少ない上に変なマヨネーズがまずいので、高級マグロステーキ缶詰を投入。

↑がマグロステーキですが、まぁ別にすごく美味しいわけじゃなく、普通に美味しいです。友和ホテルの食べ物も普通に美味しいので特に感動もなく(笑)
暇なのでシャワーを浴びたりしながら時間を潰して、夜はレンジでパスタを茹でて、たらこソースを絡めて終了。レンジ調理のテストも完了したので、次はミートソースにしようっと。
夜はひたすらギターを弾いて終了。当たり前ですが、新しい出来事が全く起こらないので書くことがなくなってきました。
広州友和ホテル隔離レポート Day #4
またしても朝が来ました。起きたらお腹が空いているという近年では記憶が無いほど健康的。朝ごはん肉まんとお粥。中国っぽい。写真撮り忘れてたけどまぁ良いか。
しばらくするとPCR検査。もう慣れました。終わったと思ったら「部屋に入るよ!」と言って入ってくる検査員。何をするのかと思ったらベッドやらバッグやらに例の綿棒をこすりつけてました。そんなところにウイルスがいたとして、感染するのか。。。?
というかPCR検査はやるほうが大変そうです。知らんオッサンの喉の奥をグリグリするのもイヤよね。
実はこのPCR検査、初期の頃は「肛門検査」だったそうです。ケツノアナ。それはキツイww
そして現在10:41。映画を見るも集中できずブログを書く。暇だな〜。暇だと腹が減る。
お昼ごはん食べて昼寝しました。お昼はカツカレー

果物はぬるくなっちゃってるので、冷蔵庫で冷やしてから食べるという技術を習得。
広州友和ホテル隔離レポート Day #5~8
いや〜書くことがなくなりました(笑)
当たり前ですが生活に変化がありません。すごく美味しくもまずくもないご飯を食べて、暇つぶしをして終わる日々。あ、和食より中華のほうが美味しいです友和ホテル。メニューによって選べばいいかな。
そんなわけで最終日を迎える・・・と思ったのですが、会社から悲報が届く。
広州の規制緩和を受けて、赴任地の規制が強化される(ToT)
ホテルがある広州各地のロックダウンに近い規制は急遽緩和されて、こりゃよかったなぁと思っていたら。。。
まさかの赴任地の規制強化。
まぁ突然緩和された広州から来られるとクラスター化が怖いというのはわかります。特に僕が住む場所は極端に陽性者数が少ないので、ほとんど免疫が無いはず。
そして伝えられた「おかわり」の隔離処置は、
自宅隔離3日間+自宅健康観察4日間の計7日間。
「あ、ワールドカップ見られるな」とか思いましたが、それよりも自由が遠のいたことがショック。かくしてこのブログ記事は、「隔離おかわり編」に続いていきます(笑)
チェックアウト
チェックアウトはまぁ普通でした。って全然普通ではないのですが、ここまでの8日間で得た経験を持ってすれば予想通りです。
部屋で電話を待って、かかってきたらフロントへ移動。外に出て迎えの車に乗ったら終わりです。

一路赴任地へ向かいます。
To be continued...